同じ工事でも、現場によって費用が変わる理由

リフォームや修繕工事のお見積りをするとき、工事費は「何をするか」だけで決まるわけではありません。

同じような工事内容でも、
現場の状況によって、必要な手間や準備、配慮が変わります。

そのため、同じ工事に見えても、現場によって費用が変わることがあります。

工事費は、材料代と作業代だけではありません

工事費というと、材料代や職人さんの作業代を思い浮かべる方が多いと思います。

もちろん、それらは大切な費用です。

しかし実際の工事では、それ以外にも次のようなことが関係します。

  • 車を停める場所があるか
  • 資材や道具を運び込みやすいか
  • 工事する場所までの距離や階段の有無
  • 工事しない場所を傷つけないための養生がどのくらい必要か
  • 住みながらの工事か、空き家の工事か
  • 家具や荷物を移動する必要があるか
  • 水道や電気、トイレを使えるか
  • 近隣の方への配慮がどのくらい必要か
  • 作業できる時間に制限があるか
  • マンションなどで管理組合への申請や共用部の養生が必要か
  • そもそも、現場はどこにあるのか(駅前、住宅地、都心・・・)
  • 現場までの距離はどのくらいか

このような条件によって、工事の進めやすさは大きく変わります。

たとえば、車を停める場所だけでも費用は変わります

工事には、職人さんの車、材料を運ぶ車、廃材を運び出す車などが必要になることがあります。

現場の敷地内や近くに車を停められる場合は、作業がスムーズに進みます。

一方で、近くに駐車場がない場合や、コインパーキングが遠い場合は、道具や材料を何度も運ぶ必要があります。

その分、時間と手間がかかります。

また、都心部などでは駐車場代が高額になることもあります。

小さなことのように見えますが、実際の工事費には影響します。

資材を運ぶ距離や工事場所の階数も大切です

同じ材料を使う工事でも、
車を停めた場所からすぐに運び込める現場と、
道路から離れていて、階段を上がって運び込む現場では、必要な手間が違います。

たとえば、マンションの上階や、エレベーターのない建物では、材料や道具を人の手で運ぶ必要があります。

また、工事で出た廃材やゴミも、同じように運び出さなければなりません。

このような搬入・搬出の手間も、工事費に関係します。

養生は、工事しない場所を守るために必要です

工事では、作業する場所だけでなく、そこまでの通路や床、壁、建具などを傷つけないように保護する必要があります。

これを「養生」といいます。

たとえば、

  • 玄関から工事場所までの床
  • 廊下や階段
  • 家具や建具
  • マンションの共用廊下
  • エレベーター
  • エントランス
  • 工事をしない部分
  • 工事を終わった部分

などです。

養生の範囲が広い場合や、マンションの共用部まで養生が必要な場合は、その分の材料と手間がかかります。

これは、工事後に余計なトラブルを起こさないためにも大切な準備です。

住みながらの工事は、特別な配慮が必要です

空き家の工事と、住みながらの工事では、工事の進め方が大きく変わります。

住みながらの工事では、毎日の生活があります。

そのため、

  • 夕方には片付けが必要
  • トイレやキッチンを使えるようにしておく必要
  • ホコリや音に配慮する必要
  • お子様や高齢の方、ペットへの配慮
  • 家具や荷物を移動しながら工事する必要

などが出てきます。

一部屋ずつ工事を進めたり、その日の終わりに生活できる状態へ戻したりすることもあります。

その分、工事の手間や日数が増える場合があります。

荷物が多い場合も、工事に影響します

リフォームの場合、工事する場所に家具や荷物があることはよくあります。

荷物が少なく、事前に片付いていると工事はスムーズに進みます。

一方で、荷物が多い場合は、移動や養生に時間がかかります。

また、大切な物、壊れやすい物、貴重品などがある場合は、より慎重な対応が必要です。

工事前に、できる範囲で片付けていただけると、工事費を抑えやすくなることもあります。

水道・電気・トイレが使えるかも確認します

工事では、水道や電気を使う場面があります。

たとえば、電動工具を使ったり、材料を洗ったり、掃除をしたりするためです。

現場で電気が使えない場合は、発電機や仮設電気が必要になることがあります。

水道が使えない場合も、別の方法を考えなければなりません。

また、職人さんが使用できるトイレがあるかどうかも、現場によっては重要な確認事項です。

一見、工事内容とは関係なさそうに見えることでも、実際には工事の進め方に影響します。

近隣への配慮も工事の一部です

工事中は、どうしても音やホコリ、車の出入りなどが発生します。

特に住宅が密集している場所や、隣家との距離が近い場所では、近隣への配慮が大切です。

工事前のご挨拶、作業時間の調整、粉じんや騒音への対策などが必要になる場合があります。

工事そのものだけでなく、近隣の方にできるだけご迷惑をかけないようにすることも、工事を円滑に進めるための大切な仕事です。

工事の時だけが問題なく終わればよいのではありません、工事が終わった後も、そこで生活する皆さんが、ご近所と良い関係であることが重要なのだと考えています。

マンション工事では、共用部や管理規約の確認が必要です

マンションや集合住宅の工事では、戸建て住宅とは違う確認が必要になります。

たとえば、

  • 管理組合や管理会社への工事申請
  • 工事できる曜日や時間
  • エレベーターの使用
  • 共用廊下やエントランスの養生
  • 近隣住戸へのお知らせ
  • 音の出る作業の制限
  • 禁止事項、必要な性能
  • 工事車両を停める場所

などです。

管理規約によっては、工事の進め方が制限されることもあります。

そのため、マンション工事では、事前の確認と準備が特に大切です。

現地確認を大切にしている理由

当店では、現地を確認を大切にしています。

それは、工事内容だけでなく、現場の状況を確認するためです。

実際に現地を見ることで、

  • どこから材料を運ぶのか
  • 車はどこに停められるのか
  • 養生はどこまで必要か
  • 生活しながら工事できるか
  • 近隣への配慮は必要か
  • 追加で注意すべきことはないか
  • 化学物質過敏症の可能性があるか?
  • 体調の悪い人がいないか?
  • いろいろな意味で敏感な面はないか?
  • 仕上がりについて特別なレベルの要求をもとめられていないか?
  • 工事に対してなにか心配なことはないか?
  • 荷物はどの程度あるのか?
  • 荷物に貴重な物、壊れやすいものはあるか?
  • ご近所仲はよいか?
  • ご近所で気になる人はいるか?
  • 音や振動、におい、粉塵に敏感な人はいないか?

といったことが分かります。

これらを確認せずに安く見積もってしまうと、工事が始まってから追加費用が発生したり、予定通りに進まなかったりすることがあります。

無理に安く見せるより、必要なことを正直に確認します

お客様にとって、工事費はできるだけ分かりやすく、納得できるものであるべきだと考えています。

そのため当店では、単に「工事内容」だけを見るのではなく、現場の状況や工事の進めやすさも含めて確認します。

必要な養生、搬入搬出、近隣への配慮、住みながらの生活への影響なども考えたうえで、お見積りを作成します。

それは、工事を安全に、丁寧に、できるだけトラブルなく進めるためです。

同じ工事でも、現場によって費用が変わることがあります。

その理由についても、できるだけ分かりやすくご説明いたします。

現場の環境で工事費は変わるものです。住まいを長期間維持管理するには必ずメンテナンスが必要です。住まいを建てたり、購入する時には、メンテナンスのしやすさという視点を持つとよいですね。

住まいのことで気になることがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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